GEORGE TUCKER(ジョージ・タッカー)
Jazz Artist > Bass
フロリダ州パラトカ生まれ (1927.12.10~1965.10.10)
ズンズンと押し寄せてくるようなベース。スコット・ラファロ(b)と非常に似た双方をほどこすが、ラファロがややふんわりとするのに対し、タッカーは粒が硬い感じである。共演者を舞い上がらせるような演奏である。
クリフ・クラフト/クリフ・ジョーダン(Blue Note・1582)
1.ラコニア 2.ソウル・ロー・ブルース 3.クリフ・クラフト 4.コンファメーション 5.ソフィスティケイテッド・レディ 6.アンソロポロジー
Recorded at the Van Gelder Studio on 10 Nov 1957
いかにもジャズ・ファンが好みそうな面子が揃った、クリフ・ジョーダン57年のリーダー作。トランペットとテナー・サックスの2管による典型的なハード・バップ・サウンドに好感が持てる。ブルーノートらしい整ったアルバム構成。味わい深さも一級品。
カーティス・フラー Vol.3(Blue Note・1583)
1.リトル・メッセンジャー 2.クァントレイル 3.ジニー 4.カーヴォン 5.トゥー・クォーターズ・オブ・ア・マイル 6.イッツ・トゥー・レイト・ナウ
Recorded at the Van Gelder Studio on 1 Dec 1957
ハード・バップ時代の典型的な演奏が聴ける1枚。フラーとファーマーは後にジャズテットを結成することになるが、その先駆的な演奏がこの作品からは楽しめる。クラークの参加もファンにとっては嬉しいところだ。いかにもブルーノートらしい名盤。
バック・オン・ザ・シーン/ベニー・グリーン(Blue Note・1587)
1.アイ・ラヴ・ユー 2.メルバズ・ムード 3.ジャスト・フレンズ 4.ユーア・マイン・ユー 5.ベニー・プレイズ・ザ・ブルース 6.グリーン・ストリート
Recorded at the Van Gelder Studio on 23 Mar 1958
スウィンギーなプレイと渋さが持ち味のトロンボーン奏者グリーンが、似たようなタイプのラウズと組んだ2管編成の好盤。全編リラックスした演奏が展開され、ジャズの楽しさが再認識できる。
ウォーキン&トーキン/ベニー・グリーン(Blue Note・4010)
1.ザ・シャウター 2.グリーン・リーヴス 3.ジス・ラヴ・オブ・マイン 4.ウォーキン・アンド・トーキン 5.オール・アイ・ドゥ・イズ・ドリーム・オブ・ユー 6.ホッピン・ジョーンズ
Recorded at the Van Gelder Studio on 25 Jan 1959
スウィング・ジャズの風味で独特の個性を醸し出していたトロンボーン奏者の、ブルーノートにおける最終録音。1959年当時のレギュラー・メンバーによる演奏は、全員の息がぴったりと合って気持ち良い。
BENNY GREEN(tb)(ベニー・グリーン)・EDDY WILLIAMS(ts)(エディ・ウィリアムス)・GILDO MAHONES(p)(ギルド・マホネス)・GEORGE TUCKER(b)(ジョージ・タッカー)・AL DREARES(ds)(アル・ドレアレス)
アウトワード・バウンド/エリック・ドルフィー(New Jazz)
1.G.W. 2.グリーン・ドルフィン・ストリート 3.レス 4.245 5.グラッド・トゥ・ビー・アンハッピー 6.ミス・トーニ 7.G.W.(別テイク1) 8.245(別テイク1) 9.エイプリル・フール
Recorded at Rudy Van Gelder Studio on 1 Apr 1960
鬼才エリック・ドルフィーの記念すべき初リーダー作。この頃から,ビ・バップをカゲキに発展させた彼の独特の世界観とプレイは,すでに確立されていたということがわかる。自分を信じ,黙々と,しかしアグレッシヴにブロウするアルト・ソロが感動的だ。
ERIC DOLPHY(as・bcl・cl・fl)(エリック・ドルフィー)・FREDDIE HUBBARD(tp)(フレディー・ハバード)・JACKIE BYARD(p)(ジャッキー・バイアード)・GEORGE TUCKER(b)(ジョージ・タッカー)・ROY HAYNES(ds)(ロイ・ヘインズ)
アス・スリー/ホレス・パーラン(Blue Note・4037)
1.アス・スリー 2.アイ・ウォント・トゥ・ビー・ラヴド 3.カム・レイン・オア・カム・シャイン 4.ウェイディン 5.ザ・レディ・イズ・ア・トランプ 6.ウォーキン 7.リターン・エンゲージメント
Recorded at the Van Gelder Studio on 20 Apr 1960
チャールス・ミンガス・グループのピアニストとして活躍した後、多くのグループを転々としていた頃,60年の録音でリーダー第2作。ブルーノートには1年半に6枚も録音しており、その中での最高傑作と目されている。自作も含めたブルースに本領発揮。
ルック・アウト/スタンリー・タレンタイン(Blue Note・4039)
1.ルック・アウト 2.ジャーニー・イントゥ・メロディ 3.リターン・エンゲージメント 4.リトル・シェリ 5.タイニー・ケイパーズ 6.マイナー・チャント
Recorded at the Van Gelder Studio on 18 Jun 1960
『アス・スリー』吹き込み直後のパーラン・トリオがバックを務めた、ワン・ホーンによるタレンタインのデビュー作。彼の持ち味である、男性的で豪快な演奏が楽しめる。
スピーキン・マイ・ピース/ホレス・パーラン(Blue Note・4043)
1.ウェイディン 2.アップ・イン・シンシアズ・ルーム 3.ボーダーライン 4.ラスタス 5.オー・ソー・ブルー 6.スピーキン・マイ・ピース
Recorded at the Van Gelder Studio on 14 Jul 1960
豪快なタッチで楽しませてくれるパーランのピアノ。同郷のタレンタイン兄弟が参加しており、いつものゴキゲン具合にさらに磨きがかかっている。
ヘディン・サウス/ホレス・パーラン(Blue Note・4062)
1.ヘディン・サウス 2.ザ・ソング・イズ・エンディド 3.サマータイム 4.ロー・ダウン 5.コンガレグレ 6.プレリュード・トゥ・ア・キッス 7.ジム・ラヴズ・スー 8.マイ・マザーズ・アイズ
Recorded at the Van Gelder Studio on 6 Dec 1960
通好みのピアニスト,ホレス・パーランがブルーノートに残した佳作。パーラン特有の小気味よく跳ね回るピアノがルディ・ヴァン・ゲルダーのリマスタリングでいきいきとよみがえった。レギュラーのピアノ・トリオに混じってコンガがいい味を出している。
アップ・アット・ミントンズ Vol.1/スタンリー・タレンタイン(Blue Note・4069)
1.バット・ノット・フォー・ミー 2.スタンリーズ・タイム 3.ブロードウェイ 4.イエスタデイズ
Recorded at the Minton's Play House,NYC on 23 Feb 1961
貫禄あるボス・テナーといえば彼。アス・スリーとグラント・グリーンのスペシャル・グループにあおられ、熱気溢れる演奏を披露している。ライヴ特有の盛り上がりが堪能できる。
アップ・アット・ミントンズ Vol.2/スタンリー・タレンタイン(Blue Note・4070)
1.レイター・アット・ミントンズ 2.カム・レイン・オア・カム・シャイン 3.ラヴ・フォー・セール 4.サマータイム
Recorded at the Minton's Play House,NYC on 23 Feb 1961
ますます盛り上がりをみせるライヴ盤第2作。勢い衰えることのない強力リズム・チームに支えられ、豪快にブローしている。1曲1曲が魅力全開の名盤。
ドゥーイン・オールライト/デクスター・ゴードン(Blue Note・4077)
1.アイ・ワズ・ドゥーイン・オールライト 2.ユーヴ・チェンジド 3.フォー・レギュラーズ・オンリー 4.ソサエティ・レッド 5.イッツ・ユー・オア・ノー・ワン 6.アイ・ウォント・モア 7.フォー・レギュラーズ・オンリー(別テイク)
Recorded at the Van Gelder Studio on 6 May 1961
麻薬から立ち直ったゴードンのブルーノートにおける初吹き込み。絶好調のホレス・パーラン・トリオとハバードを従え、ハード・バップ的なテナーを朗々と響かせる。泰然自若とした風格の好盤だ。
オン・ザ・スパー・オブ・ザ・モーメント/ホレス・パーラン(Blue Note・4074)
1.オン・ザ・スパー・オブ・ザ・モメント 2.スクー・チー 3.アンド・ザット・アイ・アム・ソー・イン・ラヴ 4.アルズ・チューン 5.レイC 6.ピラミッド
Recorded at the Van Gelder Studio on 18 Mar 1961
名作『スピーキン・マイ・ピース』と対を成すクインテット作。いかにもブルーノートらしいハード・バピッシュなセッションであると同時に、パーランならではの翳りを帯びた響きが印象深い作品。
アップ・アンド・ダウン/ホレス・パーラン(Blue Note・4082)
1.ザ・ブックス・ビート 2.アップ・アンド・ダウン 3.フュージー 4.ジ・アザー・パート・オブ・タウン 5.ロンリー・ワン 6.ライト・ブルー
Recorded at the Van Gelder Studio on 18 Jun 1961
“アス・スリー”以後のレギュラー・トリオによるブッカー・アーヴィン、グラント・グリーンを加えた異色のクインテッドによる快作。意外なメンバーとはいえ、息のあったプレイが続く。