GRANT GREEN(グラント・グリーン)
Jazz Artist > Guitar
ミズーリ州セントルイス生まれ (1935.6.6~1979.1.31)
グラント・グリーンのプレイは肩肘の張ったところがなく、シンプルなのが良い。強烈な個性は感じられないが、他のギター奏者にはない独特な魅力がある。グラント自身が語っているようにチャーリー・パーカーの影響を強く受けており、ホーン奏者的なアドリブ・フレーズを展開している。
グランツ・ファースト・スタンド/グラント・グリーン(Blue Note・4064)
1.ミス・アンズ・テンポ 2.ララバイ・オブ・ザ・リーヴス 3.ブルース・フォー・ウィラリーン 4.ベイビーズ・マイナー・ロープ 5.エイント・ノーバディーズ・ビジネス・イフ・アイ・ドゥ 6.ア・ウィー・ビット・オ・グリーン
Recorded at the Van Gelder Studio on 28 Jan 1961
ブルーノート・ジャズ・ファンクの大スター・ギタリストの記念すべきファースト・アルバム。同じフレーズの繰り返しなど、独特の演奏方法で聴かせる、通にははずせない1枚。
ヒア・ティス/ルー・ドナルドソン(Blue Note・4066)
1.ア・フォギー・デイ 2.ヒア・ティス 3.クール・ブルース 4.ワトゥーシ・ジャンプ 5.ウォーク・ウィズ・ミー
Recorded at the Van Gelder Studio on 23 Jan 1961
リズム・セクションに初めてオルガンを起用した注目作。以後彼がソウル・ジャズの方面で活躍するきっかけとなり,大ヒット作『アリゲーター・ブーガルー』が生まれた。
フェイス・トゥ・フェイス/ベイビー・フェイス・ウィレット(Blue Note・4068)
1.スウィンギン・アット・シュガー・レイズ 2.ゴーイン・ダウン 3.ホワットエヴァー・ローラ・ウォンツ 4.フェイス・トゥ・フェイス 5.サムシン・ストレンジ 6.ハイ・ン・ロー
Recorded at the Van Gelder Studio on 30 Jan 1961
同発のジミー・スミスのアルバムとの聴き比べも楽しめそうな1枚。ベイビー・フェイスのデビュー・アルバムにして、現代のオルガン・ブームのさきがけともなった傑作です。
アップ・アット・ミントンズ Vol.1/スタンリー・タレンタイン(Blue Note・4069)
1.バット・ノット・フォー・ミー 2.スタンリーズ・タイム 3.ブロードウェイ 4.イエスタデイズ
Recorded at the Minton's Play House,NYC on 23 Feb 1961
貫禄あるボス・テナーといえば彼。アス・スリーとグラント・グリーンのスペシャル・グループにあおられ、熱気溢れる演奏を披露している。ライヴ特有の盛り上がりが堪能できる。
アップ・アット・ミントンズ Vol.2/スタンリー・タレンタイン(Blue Note・4070)
1.レイター・アット・ミントンズ 2.カム・レイン・オア・カム・シャイン 3.ラヴ・フォー・セール 4.サマータイム
Recorded at the Minton's Play House,NYC on 23 Feb 1961
ますます盛り上がりをみせるライヴ盤第2作。勢い衰えることのない強力リズム・チームに支えられ、豪快にブローしている。1曲1曲が魅力全開の名盤。
グリーン・ストリート/グラント・グリーン(Blue Note・4071)
1.No.1グリーン・ストリート 2.ラウンド・アバウト・ミッドナイト 3.グランツ・ディメンションズ 4.グリーン・ウィズ・エンヴィ 5.アローン・トゥゲザー
Recorded at Rudy Van Gelder Studio on 1 Apr 1961
シングル・トーンを多用したスタイルで、温もりある味のある音を醸しだすグラント・グリーン。名曲「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」で知られるデビュー第2弾。
ワークアウト/ハンク・モブレー(Blue Note・4080)
1.ワークアウト 2.アー・ハー 3.スモーキン 4.ザ・ベスト・シングス・イン・ライフ・アー・フリー 5.グリーシン・イージー
Recorded at the Van Gelder Studio on 26 Mar 1961
マイルス・ディヴィスのグループに在籍していた頃のアルバムで、『ロール・コール』『ソウル・ステーション』と並ぶ傑作。このアルバムでの質の高い演奏で彼の人気は決定的なものになった。冒頭の長いソロには圧巻。
アップ・アンド・ダウン/ホレス・パーラン(Blue Note・4082)
1.ザ・ブックス・ビート 2.アップ・アンド・ダウン 3.フュージー 4.ジ・アザー・パート・オブ・タウン 5.ロンリー・ワン 6.ライト・ブルー
Recorded at the Van Gelder Studio on 18 Jun 1961
“アス・スリー”以後のレギュラー・トリオによるブッカー・アーヴィン、グラント・グリーンを加えた異色のクインテッドによる快作。意外なメンバーとはいえ、息のあったプレイが続く。
ストップ・アンド・リッスン/ベイビー・フェイス・ウィレット(Blue Note・4084)
1.ウィロー・ウィープ・フォー・ミー 2.チャンシズ・アー・フュー 3.ジャンピン・ジュピター 4.ストップ・アンド・リッスン 5.アット・ラスト 6.ソウル・ウォーク 7.ワーク・ソング
Recorded at the Van Gelder Studio on 22 May 1961
オルガンのB.F.ウィレット、ギターのG.グリーン。ブルーノートのソウル・ジャズの名作を生んだ名コンビの代表作。プレスティッジのコテコテのオルガンとは異なり、聴くほどに味の増すシンプル&マイルドさがいい。名曲①⑦が○。
グラントスタンド/グラント・グリーン(Blue Note・4086)
1.グラントスタンド 2.マイ・ファニー・ヴァレンタイン 3.ブルース・イン・モーズ・フラット 4.オールド・フォークス
Recorded at the Van Gelder Studio on 1 Aug 1961
チャーリー・クリスチャン派として登場したグリーンが、マクダフのオルガンとの共演によって、自分でも気づかぬ才能を開花させた初期の録音。ブルージィでソウルフルな魅力が味わえる。
YUSEF LATEEF(ts・fl)(ユセフ・ラティーフ)・GRANT GREEN(g)(グラント・グリーン)・JACK McDUFF(org)(ジャック・マクダフ)・AL HAREWOOD(ds)(アル・ヘアウッド)
ブルー・アンド・センチメンタル/アイク・ケベック(Blue Note・4098)
1.ブルー・アンド・センチメンタル 2.マイナー・インパルス 3.ドント・テイク・ユア・ラヴ・フロム・ミー 4.ブルース・フォー・チャーリー 5.ライク 6.カウント・エヴリ・スター
Recorded at the Van Gelder Studio on 16 & 23 Dec 1961
太くたくましいトーンは、まさにテナーの醍醐味ともいえる。それで、こんなバラードを聴いてしまったら……。浸るにはもってこいの1枚。
サンデイ・モーニン/グラント・グリーン(Blue Note・4099)
1.フリーダム・マーチ 2.サンデイ・モーニン 3.栄光への脱出 4.ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド 5.カム・サンライズ 6.ソー・ホワット
Recorded at the Van Gelder Studio on 4 Jun 1961
シングル・トーンを基調としたブルージィなプレイで、根強い支持を得ているグリーンが、人気ピアニストのケニー・ドリューと共演したゴスペル・フィーリングあふれる作品。映画音楽としてヒットした③やマイルス・デイヴィスの⑥など、選曲も興味深い。