BLUE NOTE(ブルーノート)1511-1520
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圧倒的存在感に打ちのめされる。
「1500番台」の1番の特徴は音が「黒い」ということである。東海岸でハード・バップが勃興した1950年代半ばから後半にかけて、ニューヨークを拠点に活動していたことからも当然ではあるが、アルフレッド・ライオンがより「黒く」録ったことが反映している。2番目の特徴はトータル・プロデュースが優れているということである。アルフレッド・ライオンの考えを徹底するために、練習の場、レコーディング、パッケージングを行っているということである。
中音域を重視した迫力満点のブルーノート・サウンドをお楽しみください。
ジーニアス・オブ・モダン・ミュージック Vol.2/セロニアス・モンク(Blue Note・1511)
1.キャロライナ・ムーン 2.ホーニン・イン 3.スキッピー 4.レッツ・クール・ワン 5.サバーバン・アイズ 6.イヴォンヌ 7.ストレート・ノー・チェイサー 8.フォア・イン・ワン 9.ナイス・ワーク 10.モンクス・ムード 11.フー・ノウズ 12.アスク・ミー・ナウ
Recorded at WOR Studio & Apex Studio on 15 & 24 Oct,21 Nov 1947,23 Jul 1951,30 May 1952
“モンクス・ミュージック”と呼ばれるジャズ・スタンダードが結集された傑作のVol.2。
ア・ニュー・サウンド・ア・ニュー・スター・ジミー・スミス・アット・ジ・オーガン Vol.1(Blue Note・1512)
1.ザ・ウェイ・ユー・ルック・トゥナイト 2.ユー・ゲット・チャ 3.ミッドナイト・サン 4.レディ・ビー・グッド 5.ザ・ハイ・アンド・ザ・マイティ 6.バット・ノット・フォー・ミー 7.ザ・プリチャー 8.テンダリー 9.ジョイ
Recorded at Van Gelder Studio on 18 Feb 1956
ジミー・スミスは、どんな時期にあっても常に先端を走ってきたジャズ・オルガンの第一人者。本作はデビュー作と思えぬほど、ドライヴ感に満ちた傑作。
デトロイト・ニューヨーク・ジャンクション/サド・ジョーンズ(Blue Note・1513)
1.ブルー・ルーム 2.タリフ 3.リトル・ガール・ブルー 4.スクラッチ 5.ゼック
Recorded at Audio-Video Studio on 13 Mar 1956
デトロイト出身の同郷人プレイヤーを集めて作ったブルーノート初リーダー作。リラックスした空気の中で、ヒップなプレイが展開される。
ザ・チャンプ/ジミー・スミス(Blue Note・1514)
1.ザ・チャンプ 2.バイユー 3.ディープ・パープル 4.ヴァーモントの月 5.レディ・ン・エイブル 6.トルコ石 7.バビス
Recorded at Van Gelder Studio on 27 Mar 1956
オルガン・ジャズの出発点ともいうべき、創始者ジミー・スミスによる初リーダー作。デビュー作でありながら、早くもソウルフルなプレイによって極めて個性的なサウンドを聴かせてくれる。
ヒッコリー・ハウスのユタ・ヒップ Vol.1(Blue Note・1515)
1.イントロダクション・バイ・レナード・フェザー 2.テイク・ミー・イン・ユア・アームズ 3.ディア・オールド・ストックホルム 4.ビリーズ・バウンス 5.四月の想い出 6.レディ・バード 7.マッド・アバウト・ザ・ボーイ 8.エイント・ミスビヘヴン 9.ジーズ・フーリッシュ・シングス 10.ジーパーズ・クリーパーズ 11.ザ・ムーン・ワズ・イエロー
Recorded at the Hickory House on 5 Apr 1956
本作はドイツ人女性ピアニスト、ユタ・ヒップのライヴ第1集。黒人バッパーの作品も取り上げているが、むしろ細腕で奏でられたバラードの美しさが際立つ。
ヒッコリー・ハウスのユタ・ヒップ Vol.2(Blue Note・1516)
1.風と共に去りぬ 2.アフター・アワーズ 3.ザ・スカーラル 4.ウィル・ビー・トゥゲザー・アゲイン 5.ホレーショ 6.アイ・マリード・アン・エンジェル 7.ヴァーモントの月 8.スター・アイズ 9.イフ・アイ・ハッド・ユー 10.マイ・ハート・ストゥッド・スティル
Recorded at the Hickory House on 5 Apr 1956
ドイツ人女性ピアニスト、ヒップのNYにおけるライヴ録音第2弾である本作は、メロディアスなナンバーの中にも彼女らしい謹厳実直さを感じさせる。
パターンズ・イン・ジャズ/ギル・メレ(Blue Note・1517)
1.ザ・セット・ブレイク 2.ウィアード・ヴァレー 3.ジ・アラブ・バーバー・ブルース 4.ナイス・クエスチョン 5.ヴァーモントの月 6.ロング・アゴー・アンド・ファー・アウェイ
Recorded at Van Gelder Studio on 1 Apr 1956
ブルーノートにおける10インチ盤4枚とジャケ・デザインで有名なギル・メレ。12インチLPの時代に残した唯一のアルバムが本作で、独自の美的感覚に満ちた幾何学的なフレーズを確認できる。
ホレス・シルヴァー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(Blue Note・1518)
1.ルーム608 2.クリーピン・イン 3.ストップ・タイム 4.トゥ・フーム・イット・メイ・コンサーン 5.ヒッピー 6.ザ・プリーチャー 7.ハンカリン 8.ドゥードリン
Recorded at Van Gelder Studio on 13 Nov 1954,6 Feb 1955
シルヴァー・クインテットが後にそのままメッセンジャーズに変身したわけだが、これはメッセンジャーズ以前のシルヴァー名義の作品。ファンキーな味がビバップの中に表現され始めていることと、シルヴァーの作曲の才に歴史の重みをズシリと感じる傑作。
ハービー・ニコルス・トリオ(Blue Note・1519)
1.ザ・ギグ 2.ハウス・パーティ・スターティング 3.チット・チャッティング 4.ザ・レディ・シングス・ザ・ブルース 5.舞踏の女神 6.スピニング・ソング 7.クェアリー 8.ワイルドフラワー 9.ハングオーヴァー・トライアングル 10.マイン
Recorded at Van Gelder Studio on 1 &7 Aug 1955,19 Apr 1956
多くのジャズ・プレイヤーがそれぞれ影をもつように、この名ピアニストも不遇な人生を送った1人。あまり存在感がないように思われるが、名曲「レディ・シングス・ザ・ブルース」の作者。
HERBIE NICHOLS(p)(ハービ・ニコルス)・AL McKIBBON(b)(アル・マッキボン)・TEDDY KOTICK(b)(テディ・コティック)・MAX ROACH(ds)(マックス・ローチ)
ホレス・シルヴァー・トリオ&アート・ブレイキー、サブー(Blue Note・1520)
1.サファリ 2.エカロー 3.プレリュード・トゥ・ア・キッス 4.メッセージ・フロム・ケニア 5.ホロスコープ 6.ヤー 7.ハウ・アバウト・ユー 8.アイ・リメンバー・ユー 9.オパス・デ・ファンク 10.ナッシング・バット・ザ・ソウル 11.シルヴァーウェア 12.デイ・イン・デイ・アウト
Recorded at WOR Studio on 9 & 20 Oct 1952,23 Nov 1953
52年の初リーダー・セッションも含む、ホレス・シルヴァーの初期のトリオ・レコーディング集。アート・ブレイキーのドラムに煽られながら、ハードにスウィングしまくるピアノ・ソロは圧巻。この頃から彼のピアノの迫力は、特筆ものだったということがよくわかる。