BLUE NOTE(ブルーノート)1541-1550
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圧倒的存在感に打ちのめされる。
「1500番台」の1番の特徴は音が「黒い」ということである。東海岸でハード・バップが勃興した1950年代半ばから後半にかけて、ニューヨークを拠点に活動していたことからも当然ではあるが、アルフレッド・ライオンがより「黒く」録ったことが反映している。2番目の特徴はトータル・プロデュースが優れているということである。アルフレッド・ライオンの考えを徹底するために、練習の場、レコーディング、パッケージングを行っているということである。
中音域を重視した迫力満点のブルーノート・サウンドをお楽しみください。
リー・モーガン・セクステット(Blue Note・1541)
1.ウィスパー・ノット 2.ラテン・ハングオーヴァー 3.ヒズ・シスター 4.スライトリー・ヘップ 5.ホエア・アム・アイ 6.D’sフィンク
Recorded at Van Gelder Studio on 2 Dec 1956
ゴルソンのアレンジが光るモーガンのセクステット作品。当時飛ぶ鳥を落とす勢いにあった若きモーガンが、アドリブだけでなく、アンサンブル・ワークにも優れた才能を持ち合わせていることが示された1作。オープニングの心に滲みいるプレイが感動的だ。
ソニー・ロリンズ Vol.1(Blue Note・1542)
1.デシジョン 2.ブルースノート 3.グロカ・モラを思う 4.プレイン・ジェーン 5.ソニースフィア
Recorded at Van Gelder Studio on 16 Dec 1956
このアルバムをきっかけにソニー・ロリンズは往年のブルーノートからヒット・アルバムを多々に飛ばした。これから続々届くであろうCD盤はジャズの歴史を語る貴重なシリーズである。
ケニー・バレル Vol.2(Blue Note・1543)
1.ゲット・ハッピー 2.バット・ノット・フォー・ミー 3.メキシコ・シティ 4.モーテン・スイング 5.チータ 6.ナウ・シー・ハウ・ユー・アー 7.フィナッピ 8.ハウ・アバウト・ユー
Recorded at Audio-Video Studio & Van Gelder Studio on 12 Mar,29 & 31 May 1956
NYに進出して間もない時期の録音で、後年の端正なバレルとはまたひと味違う野性的な演奏。③はケニー・ドーハムのカフェ・ボヘミア実況盤の別テイクでバレルの燃えるようなソロをフィーチャーしている。ジャケットはアンディ・ウォーホルのデザイン。
ハンク・モブレー&ヒズ・オール・スターズ(Blue Note・1544)
1.リユニオン 2.ウルトラマリーン 3.ドント・ウォーク 4.ロウアー・ストラトスフィア 5.モブレーズ・ミュージングス
Recorded at Van Gelder Studio on 13 Jan 1957
このアルバムのメンバーは、もうジャズ・メッセンジャーズそのものと言っても良く、アツいリズムセクションにメロディアスで渋い光輝くフロント陣のすばらしい演奏が最後まで隙間無く続く、ハード・バップの魅力がほとばしる1枚。
ウェイリング・ウィズ・ルー/ルー・ドナルドソン(Blue Note・1545)
1.キャラヴァン 2.オールド・フォークス 3.ザット・グッド・オールド・フィーリング
4.ムーヴ・イット 5.ゼア・イズ・ノー・グレーター・ラヴ 6.L.D.ブルース
Recorded at Van Gelder Studio on 27 Jan 1955
Recorded at Van Gelder Studio on 27 Jan 1955
当時、ポスト“パーカー”の呼び声が高かった彼の代表作のひとつ。あまりリハーサルをしない彼が珍しく準備をして録音したせいか、リラックスした好演が聴ける。ジャズの小難しい側面を感じさせない傑作。
ザ・マグニフィセント・サド・ジョーンズ Vol.3(Blue Note・1546)
1.スリップト・アゲイン 2.イル・ウィンド 3.サドラック 4.レッツ 5.アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー
Recorded at the Van Gelder Studio on 14 Jul 1956 & 2 Feb 1957
カウント・ベイシー楽団の黒人トランペッターとして活躍したサド・ジョーンズ。実弟エルヴィンのドラムスに刺激され、熱気溢れるブローイングを披露している。
ア・デイト・ウィズ・ジミー・スミスVol.1(Blue Note・1547)
1.フォーリング・イン・ラヴ・ウィズ・ラヴ 2.ハウ・ハイ・ザ・ムーン 3.ファンクス・オーツ
Recorded at Manhattan Towers on 11 & 13 Feb 1957
スミスを主役にしたブルーノート・スタジオ・ジャム・セッションの最初の吹き込み。フロントに迎えたドナルドソンとモブレーのファンキーなサックス2本も魅力。オルガン・ジャズの楽しさが横溢。
ア・デイト・ウィズ・ジミー・スミスVol.2(Blue Note・1548)
1.アイ・レット・ア・ソング・ゴー・アウト・オブ・マイ・ハート 2.アイム・ゲッティング・センチメンタル・オーヴァー・ユー 3.グルーヴィー・デイト
Recorded at Manhattan Towers on 11 & 12 Feb 1957
ブルーノート・スタジオ・ジャムの2作目も、1957年という時代の雰囲気を如実に伝える。ドナルドソンとのデュオ「アイム・ゲッティング・センチメンタル・オーヴァー・ユー」が聴きもの。
ブローイング・イン・フロム・シカゴ/クリフ・ジョーダン&ジョン・ギルモア(Blue Note・1549)
1.ステイタス・クウォー 2.ボーティル 3.ブルー・ライツ 4.ビリーズ・バウンス 5.イーヴル・アイ 6.エヴリホエア
Recorded at the Van Gelder Studio on 3 Mar 1957
ブルージーな表現のジョーダンと直線的なフレージングが特徴のギルモアをフィーチャーしたアルバム。アート・ブレイキーのスウィンギーで刺激的なドラミングがグループのサウンドを盛り上げる。
ハンク・モブレー・クインテット(Blue Note・1550)
1.ファンク・イン・ディープ・フリーズ 2.ワン・アンド・ゼイア・オフ 3.情事の終わり 4.スターティン・フロム・スクラッチ 5.ステラワイズ 6.ベース・オン・ボールズ
Recorded at the Van Gelder Studio on 8 Mar 1957
ジャズ・メッセンジャーズの偉大さは、ファンなら十分承知のはず。本作はオリジナルのメンバーから4人が集結し、『カフェ・ボヘミア』での名演ぶりをスタジオで再現。